会社員の誰もが1度は、職場の人間関係で悩んだ経験がありますよね。
仕事そのものは好きでも人間関係に疲れ果てて「1人で仕事がしたい」「誰とも口を聞きたくない」と思う人もいるのではないでしょうか。
そもそも、私が在宅ワークを探したきっかけは、残業や職場の人間関係でストレスを溜め込んでいて「人と関わらない仕事ってないのかな?」と疑問に思ったからです。
今日は、在宅ワークを2年やってみてわかった会社員時代との人間関係やコミュニケーションのちがいを紹介します。
「職場の人間関係に疲れた」「1人で働きたい」と理由で在宅ワークを検討している方は参考にしてみてくださいね。
目次
人間関係はほぼゼロなので引きこもり状態
在宅ワークは基本的に1人で完結する仕事なので、人と関わることはほとんどありません。
特に私がやっているWebライターは、会社員やパートのようにチームで協力して仕事をすることはありません。チームで仕事をすることがあっても1人ひとりの作業分担の割当が明確で、他人の仕事を手伝う機会はほぼ0です。
そのおかげで、以下のような会社員特有の煩わしい人間関係のストレスを感じたことはありません。
- 付き合い残業
- 噂話や仕事の愚痴を延々と聞かされる
- 長期休暇のときの他のメンバーとの調整や業務の引き継ぎ
- 無駄に長い会議
- 飲み会
- 業務の役割分担でもめる
- 心にもない社交辞令
- 上司や同僚から面倒な業務を丸投げされる
- やる気のない後輩の指導、教育
- キライな上司、同僚、後輩と仲良しのふり
- 1人でランチに行けない
ただし、煩わしい人間関係がない反面、在宅ワークになってから家族以外とまともに話す機会がありません。一応、仕事はしていますが、国が定義する引きこもりとほぼ同じ状態です。
仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせずに、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態
出典:厚生労働省「ひきこもり施策について」
人間関係がない代わりにコミュ力はかなり必要

在宅ワークは密接な人間関係を必要としないかわりにコミュニケーション能力は必要です。
クライアントとのやり取りは、ほぼメールやチャットで行います。対面で話すのとちがい相手の表情や口調から微妙なニュアンスが読み取れません。
そのため、会社員時代よりもコミュ力が必要とされるシーンが多いと感じるぐらいです。参考までに私が在宅ワークでコミュ力が必要と思ったシーンをいくつか紹介します。
業務で不明な点を質問するとき
メールやチャットのやり取りだとクライアントが「読みやすい」または「回答しやすい」文面で質問メールを書く必要があります。
そうしないと自分がほしい回答がなかなかもらえません。なかには、質問してもなかなか返信をくれない人もいます。ひどいケースだと返信すらくれない人も…。
すべてのクライアントが業務マニュアルを事前に配布してくれるわけではありません。むしろ、仕事に入る前にざっくりと業務説明を受けて、その都度不明な点を質問するクライアントの方が多いぐらいです。
メールやチャットだけのやり取りで仕事が完結するメリットがある一方で、メールでのコミュ力がないと口頭のやり取りなら一瞬で終わることも余計時間がかかることもあります。
スムーズなやり取りをするためにも、質問するときはクライアントが回答しやすいようメールの文面を「箇条書きにする」「質問の主旨を書く」など、自分の意図が伝わるよう心がけましょう。
新規案件に応募するとき

職種に限らず在宅ワークは未経験者OKの案件は応募が殺到します。クライアントの契約希望人数が3人に対して、50人以上応募者がいることも少なくありません。
たくさんの応募者の中から案件をゲットするためにも、「自分と仕事をするとこんなメリットがあるよ」とアピールできるコミュ力が必要です。
これも営業の一種。黙っていても仕事が振ってきた会社員時代とちがい自分をアピールするためのコミュ力は会社員時代よりも必要だと実感しています。
行間からクライアントの要望、性格を感じ取る必要がある
クライアントにより、「指示されたことだけをやってほしい」「指示以外のことも積極的に提案してほしい」と在宅ワーカーに求めることは色々です。
メールやチャットの行間から相手が何を求めているのか察することも、クライアントと良好な関係を築くため欠かせません。
うまく相手の意図を汲み取ることで、仕事の裁量が増えて単価が上がるのではないかと思っています。
チャットで顔文字や「!」などを入れてフランクなやり取りを好むクライアントには、自分の敬語も少し崩してフランクに話す方がいいかもしれません。グループチャットを見ていると、その方がクライアントとの距離が縮まるように思いました。
私は文章でフランクなやり取りをすることがかなり苦手です。臨機応変に対応できなければと日々反省しています。
単価交渉のとき
単価交渉をするにはクライアントを不快にさせない、かつ自分にとって事が有利に進むようなコミュニケーション能力が必要です。
クライアントの予算や自分の貢献度にもよるので、単価交渉の言い方に正解はありません。しかし、横柄な態度で「単価上げてください」といったらクライアントは不快に思うことでしょう。最悪の場合、契約打ち切りになる場合もあります。
過去に単価は高いけど、指示書にない修正や校正ミスが多いクライアントがいました。何度も続くので「指示書にない修正が毎回発生するなら、それ込みの単価にしてほしい」(※)と単価交渉を持ちかけたことはあります。
※実際はもっと言葉を選んで交渉していますm(_ _)m
残念ながら交渉は失敗に終わり、今はそのクライアントとはお仕事をしていません。単価交渉に関しては、昇給がある会社員以上にコミュ力が必要といえます。
在宅ワークに必要な資格や経験
在宅ワークで募集している仕事には次のものがあります。
- データ入力
- テープ起こし
- ネットショップ代行
- ライター
- 事務代行など
- 翻訳
- 編集
- ホームページ作成
- デザイン(Web/DTP/CG/グラフィック)
- システム開発
- システム保守・運用
資格を求められる仕事は少ないけど、どの仕事も経験を優遇する傾向にあります。未経験を採用する案件であっても、最低限のPCやOfrficeの操作スキルは必須条件となるケースがほとんど。
上4つは比較的未経験者でも募集が多い仕事です。しかし、誰でもできる仕事=スキルが求められないので報酬は低めに設定されています。
Webライターだと未経験者の文字単価の相場は、だいたい文字単価0.2~1円です。
全くの未経験でいきなり生計を立てるのは難しいけど、頑張れば半年ぐらいで10万円を超えることはできます。早い人だと1年程度で20万円超える人もいるので、チャレンジする価値はあるでしょう。
私は要領が悪いので未だに超えていませんm(_ _)m
でも、なんだかんだいってお金は大事なので、正社員で300万円以上稼いでいる人には積極的におすすめしません。パートやバイトの人間関係で悩んでいる人、自分のペースでそこそこ稼ぎたい人はチャレンジしてみるといいかもしれません。
在宅ワークを探すのにおすすめのサイト
最後に未経験者でも仕事が見つけやすくて使いやすいおすすめのサイトを2つ紹介します。
クラウドワークス
クラウドソーシング最大手のクラウドワークスは、未経験者でもできるWebライター、データ入力、ネットショップ代行などの案件が豊富にあります。
スキルが必要なWebデザイン、システム開発の案件もたくさんあるのでまずはここに登録してみるとよいでしょう。
競合にランサーズもありますが、クラウドワークスのほうが使いやすいです。
仕事の探し方や応募方法が転職サイトとほとんど変わらないので、ランサーズよりも仕事探しがスムーズです。少なくとも私はそう感じました。
サグーワークス
サグーワークスはライティングに特化したクラウドソーシング。
仕事で不明な点は運営会社のウィルゲートの担当者とやり取りするので、クライアントと直接やり取りすることはありません。
運営側がライターとのコミュニケーションに慣れているので、私が経験した限りだと業務のやり取りはクラウドワークスのクライアント(※)よりはスムーズに進みました。
※クラウドワークスは直接クライアントとやり取りします。仕事のやり取りのスムーズさはクライアントとの相性にかなり左右されます。
Webライター未経験者向けのコラムも充実しているので、仕事の情報収集に便利。
テストに合格すれば文字単価1円以上のプラチナライターとして活躍できるので、Webライターとしてバリバリ働きたい人におすすめです。
まとめ
在宅ワークは1人で完結する仕事が多く、クライアントとのやり取りも9割はメールやチャットですませます。人との関わりがほとんどないので、人間関係のストレスを最小限に抑えることは可能です。
ただし、メールとチャットのやり取りだと相手の顔や口調はわからないので、微妙なニュアンスは伝わりづらいといったデメリットもあります。
「単価交渉」や「新規案件の応募」「業務の質問」をするときは会社員以上にコミュニケーション能力や気配りが必要とされる場面も少なくありません。よほど高度なスキルやコネがないと、最初のうちの給料はパートやアルバイト以下であるケースが多いです。
人間関係のストレスが少なくなる反面、デメリットもあるのでそのあたりを理解した上で在宅ワークにトライしてみてくださいね。