Webライターは面白い記事や正しい日本語で原稿を書くことも大切ですが、それ以上に仕事をするうえで大切なことがあります。
今日はクライアントと良好な関係を築くために、Webライターが仕事をするうえで最低限守るべきことを6つ紹介します。
自分への戒めの意味も込めて書いていますが、これからWebライターの仕事を始めようと思っている人は参考にしてみてくださいね。
目次
納期を守る

Webライターに限らず、仕事の納期を守ることは常識ですよね。
Webライターは原稿を納品すれば仕事は終わりです。しかし、クライアントはWebライターから納品された原稿の校正・校閲(※)やWebサイトへのアップ、過去に掲載した記事のリライトなどさまざまな作業を行います。
原稿の文字の誤りや脱字や表記のゆれなど文字の誤りを修正する作業
原稿の内容の矛盾や事実確認の誤りを修正作業
ライターからの納品が遅れると校正・校閲やその他作業のスケジュールがずれ込んで、さまざまな面で影響を及ぼします。
私は大昔に編集をしていたことがありますが、ライターからの原稿納品が遅れて印刷会社への入稿がギリギリになって困った経験がありますm(_ _)m
実績が乏しい新人Webライターはまだクライアントとの信頼関係が築けていません。特別なスキルもない状態で、何の連絡もなしに納品が遅れたらいっぺんにクライアントからの信頼を失います。
厳しいクライアントだと二度と発注してくれないこともあるため、指定された納期は必ず守るようにしましょう。
発注を受けた段階ではネットだけで情報収集できると思った仕事も実際に取り組んでみると図書館で本を借りたり、電話取材が必要になったりと予想以上に時間がかかるケースもあります。
どうしても納期に間に合いそうにないときは必ず連絡するようにしてくださいね。情報収集の段階で困っていることを話せば、相談に乗ってくれるし、納期も融通を利かせてくれることもありますよ。
メールは24時間以内に返信する
クライアントから連絡が入ったら、なる早で返信するよう心がけましょう。どんなに遅くとも24時間以内には返信する習慣をつけます。
メールやチャットの返信が早いとクライアントからの心象はかなりよいです。私自身、クラウドワークスの評価登録で「対応が早くて仕事がやりやすいライター」とのコメントを頂いたことがあります。
私達Webライターがクライアントに質問して、その返事がなかなかこないと作業が中断されて仕事がやりにくいですよね。
クライアントもそれと同じで返信がないと指示した内容に対して、「本当に仕事内容を理解しているのか?」「返事がないので次のステップに進むための連絡をしてよいのか?」など判断に迷います。
メールやチャットで連絡が入ったら即レスするがベストです。しかし、原稿作成中に常にメールチェックしていたら集中力が途切れてライティングのスピードが落ちることも……。
Twitterで著名なWebライターの方が即レスがベストとおっしゃっていましたが、筆の遅い私には逆効果になるケースも少なくありません。そのため、私はライティングに集中したいときは、メールチェックと返信する時間を9時、12時、18時、23時(※)と1日の中で決めています。
※日により前後することがあります。
終日でかけていてすぐに返事ができないときは、最後にやり取りしたメールやチャットに「○日は終日外出しているため、返事が夜になります」とか一言伝えるようにしています。
あと、チャットワークのプロフィール欄の表示名に○日は返事が遅れますと書いてあげるのも親切ですね。グループチャットで他のワーカーさんがやっているのを見て「とても気が利く人だなあ」と思って、私も真似することにしました(^^)
チャットワークの表示名の変更方法は以下より試してみてくださいね。
チャットワークのプロフィール表示名の変更方法
1.画面右上の自分のユーザー名右側に表示される▼をクリックして「プロフィール」を選択。
2.「プロフィールを編集」をクリック。
3.表示名に「○/○は返事が遅くなります」と入力して「保存する」をクリック。
(例)「7/2~7/3は返事が遅くなります」と入力した場合
コピペしない
他のWebサイトや本、雑誌に掲載されている記事(文章、図版、写真などを含めた全コンテンツ)をそのままパクることをコピペといいます。
Webライターの仕事でコピペは厳禁。
コピペは著作権侵害にあたり、最悪の場合パクリ元のWebサイト運営者や出版社から訴えられる可能性があるからです。
そのため、ほとんどのクライアントが、コピペを行ったライターに対して以下の措置をとってるようです。
- 検収前なら契約解除
- 報酬を支払ったあとに発覚したら原稿料の払い戻し
意図的にコピペするつもりがなくても偶然他のサイトと文章が一致してしまい、結果としてコピペになる場合もたまにあります。他サイトとの偶然の一致を防ぐためにも、クライアントに納品する前に下記ツールを使って原稿のコピペチェックを行ってみてくださいね。
マニュアル・指定事項を守る
クライアントから配布されたマニュアルや指定事項の内容を守ることも重要です。
指定事項とは以下のような原稿作成のルールのことです。
- 記事のテーマ:転職活動の志望動機の書き方
- 記事のターゲット:はじめて転職活動を行う第二新卒(25~28歳ぐらい)
- 文字数:2000文字程度
- 原稿のタッチ:ですます調。「~ですよね」など語りかけるような口調はNG
- 記事の構成
- 表記ルール:とき、ことはひらがな表記、数字は英数字など
- 参照可能なサイト:企業の公式サイト、オウンドメディアのみOK、個人のブログ、アフィリエイトサイトNG
- 画像点数:指定された画像サイトから1つの見出しにつき1点ずつ
・タイトル:25文字以上~32文字以内
・リード文:100~120文字以内
・見出し:3~5つで文字数300文字以上~600文字以内
・まとめ文:100文字以上~150文字以内
私もたまにやってしまいますが、結構マニュアルや指定事項の内容を見落とす人います。
あるクライアントのグループチャットでは他のワーカーとのやり取りが見れますが、指定事項の見落としで修正指示の連絡が入るケースが少なくありません。
指定事項を見落とすことで、「クライアントの修正指示」「ライターの修正対応」とお互い手間がかかります。
事前に説明したあることをミスると、「仕事内容を理解していない」「うっかりミスが多い」とクライアントからの心象もよくありません。
納品前に指定事項やマニュアルの内容に沿った内容か確認した上で、クライアントに原稿を納品するようにしましょう。
指定事項で不明な点は必ず質問する

もらったマニュアルの内容や指定事項の意味がわかりづらいこともたまにあります。
指定事項でわからないことがあったときは、必ずクライアントに質問するようにしましょう。
過去にある案件で「Yahoo知恵袋から口コミ情報を引用してください」との指示がありました。
引用とは、掲載元の情報に引用符をつけてそのまま転載することです。そのため、引用符をつけてYahoo知恵袋のコメントをそのまま貼り付けて提出したところ、「口コミ情報が長すぎるので1~2行に削ってください」との修正指示が入りました。
正直マニュアルを見て、「知恵袋のコメントは長文なのでそのまま引用してOKなの?」「それとも引用って別の意味なのかしら??」と判断に迷いました。その他にもざっくりとした説明に対して、自分の過去の経験から「こんな感じかも?」と思ってクライアントに確認しないで作業を進めてしまったのです。
その結果、大幅な修正が入り、このクライアントは1度の付き合いで終わりましたm(_ _)m
すべてのクライアントが事前にマニュアルを配布してくれたり、細かく指定事項を出したりしたうえでライターに発注するわけではありません。ライターに求めることや納品してほしい原稿の内容は、クライアントにより異なります。
自分の過去の経験で「おそらくこういう意味でOK」とか勝手な判断をしないで、「どういう意味??」と少しでも疑問に思う部分があったら必ず質問するようにしましょう。
修正指示は謙虚に受け止める
納品した原稿は1発でOKのときもあれば、主に次の理由で修正が入ることもあります。
- 指定事項に反している
- 説明がわかりづらい
- 原稿の内容が事実とちがう
- 日本語がおかしい
これまで自分やグループチャットで見た他のライターの修正指示を見ていると「指定事項に反している」「説明がわかりづらい」といったものが大半でした。
修正指示は、Webライターが納品した原稿を否定しているわけではありません。自社のメディアのテイストや表記ルールに沿ったもの、ユーザーに読みやすいものに修正してほしいだけです。
修正対応込の報酬なので、修正依頼が入るとそのぶん時間給が下がります。ぶっちゃけ積極的にやりたいものではありませんm(_ _)m
しかし、1人で仕事をしていると自分の原稿がOKなのか、いまいちなのか客観的に判断できません。
客観的な第三者の目で色々と指摘してくれる良い機会だと思って、修正対応は謙虚に取り組みましょう。
まとめ
仕事する上でWebライターが最低限守るべきことは6つあります。
- 納期を守る
- メールは24時間以内に返信する
- コピペしない
- マニュアル・指定事項を守る
- 指定事項で不明な点は必ず質問する
- 修正指示は謙虚に受け止める
どれもスムーズに仕事を進める上で欠かせないことばかり。クライントとの信頼関係を築く上で大切なことなのでしっかり守っていきましょう。
私もたまにうっかりと指定事項の漏れがあったり、自分の経験で「多分これかも?」と指定事項が曖昧な箇所をクライアントに確認しないで進めたりすることがあるので気をつけたいです。