基本的にWebライターの仕事は1件5000円の記事単価や1文字2円の文字単価であるケースがほとんどです。
しかし、数はそう多くありませんが時給のお仕事もあります。
私は今年でWebライターの仕事をはじめて3年目に入るのですが、過去に2回時給のお仕事をしたことがあります。
今日は時給の仕事を受注する方法、時給の相場、時給案件のメリット、デメリットをご紹介します。
「原稿を書くのが遅くて時給換算すると500円だった……」
「作業量の割にお金にならない……」
「ライター収入だけで月収20万円を超えたい!」
と思うWebライター歴1年未満の経験が浅い方の参考になれば嬉しいです(^^)
※5000文字近くあるのでご興味のあるところからどうぞ(^^)
目次
時給の仕事をゲットする方法

私が知る限りでライター業務で時給案件をゲットする方法は次の3種類です。
クラウドソーシング
クラウドワークスでは、「ビズアシスタント」(※)というフルリモートの人材派遣のようなサービスを行っています。
※ビズアシスタントの詳細な仕組みはこちらのリンクよりご確認ください。
私が受注した1件はビズアシスタント経由でした。
ビズアシスタントで募集する業務は経理、カスタマサポート、データ入力など事務系業務がメイン。
数はそう多くありませんがライターや編集、ディレクター業務の募集もあります。
クラウドワークス本体でも案件検索すると時給案件のライター業務を探す方法もありますが、数は少ないです。
稀に非公開案件でスカウトされることもありますが、時給700円からスタートとかアルバイトの最低賃金よりも安いケースが多いかな。
厳密に統計をとったわけじゃないけど……。
ランサーズでも時給案件があるようですが、私は使ったことがないのでよくわかりません。
そのへんはTwitterあたりでランサーズ出身のWebライターさんに聞いてみたほうがいいかもです。
アルバイト情報サイト
アルバイト情報サイトも探してみると結構時給案件があります。
おすすめはママワークスです。文字単価1円からスタートする案件が多いのですが、他のサイトとくらべて時給案件多いです。
企業との直接契約
メディアを持つ企業と直接契約で時給案件をゲットする方法もあります。
私が受注したもう1件はこの方法で、ブログ経由で依頼をいただきました。
先日、ビデオ会議をしたWantedly経由で声をかけて頂いた企業もディレクターで契約を結ぶと時給になりそうな可能性大です。
直接契約で時給制にするのはクライアント次第なのでライター側でどうにかできるものでもなさそうです(交渉次第で何とかなる場合もあるかも)。
少なくとも私はクライアントから時給を打診されたので契約を結んでから最初の3ヶ月は時給で働いています。
そのため、直接契約は確実に時給案件をゲットできる方法ではありません。
Webライターの時給の相場

仕事内容にもよりますが、Webライターの時給の相場は1000~1500円のところがほとんどです。
編集やディレクター的な業務も兼務すると1500円以上になるケースが多いかなという感じですね。
あと時給案件の傾向として「未経験者歓迎」のものは少ない印象を受けました。全体的に「経験者歓迎」と募集要項に書かれた案件が多い傾向にあります。
そのため、時給案件に応募(提案)するならクラウドソーシングのプロジェクト案件で少なくとも3ヶ月はライター経験を積んでからのほうがいいかもしれないです。
時給案件のメリット

実際にやってみて時給ならではのメリットだなと思ったところは次の2つです。
難易度の高い作業でも最低限の時給が保証される
実際に時給案件をやってみてメリットに思ったことは、時給なので最低限の報酬が保証されることです。
一方、記事単価や文字単価だと何時間働いても報酬は変わりません。
文字単価は文字数により報酬が変わるので、文章量を増やせば多少報酬は増えますが、中身のない引き伸ばしは修正対応となるだけなのでおすすめしません。
プラスアルファで詳細を付け加えて文章量が多くなるのアリですが、それもクライアント次第なので大幅な引き伸ばしは避けたほうが無難です。
3000文字1記事1万円の仕事は、Web媒体だと高単価の部類に入るので一見おいしい仕事のように思えます。
しかし、ライター業務は単純な執筆作業だけではありません。
以下の要素で作業時間が大きく左右されるので、記事単価や文字単価が良くても時給換算すると高単価といえないこともしばしば。
- 指定されたテーマの知識
- KW選定
- 構成案作成
- 画像選定
- WordPress入稿
- 細かすぎる執筆ルールの理解
- 図や表の挿入
- 執筆ルールで不明な点をクライアントに質問
詳しいジャンルで構成も指定され、テキスト納品かつ執筆ルールがゆるいとやる作業はほぼ執筆だけなので、1~2時間程度で完成します。
その場合、記事単価1万円の仕事は時給5000~1万円の超おいしい仕事です。
しかし、Web媒体で記事単価1万円の仕事はたいてい3~5は入ってくるケースが多いかな。
それに苦手なテーマで7も入ってくると時給換算すると1000円以下となることも……。
時給案件は1~8の全部の作業が入っても働いた分だけ時給で報酬が計算されるので、作業時間が長ければ長いほど得することとなります。
クライアントとの距離が近くなる
あとで稼働時間について説明しますが、記事単価や文字単価案件と違って稼働時間が長いのでクライアントとやり取りする機会が一気に増えます。
私が受注した2件のうち1件は、週1回ビデオ会議がありました。
会議でクライアントの考えや運営するWebサイトで実現したいことなどを聞けた点が良かったです。
時給案件のデメリット

最低限の時間給が保証されるメリットがある一方で、記事単価や文字単価にないデメリットもたくさんあります。
むしろ、デメリットの方が多いかなと個人的には思っています。
拘束時間が長いので他と掛け持ちしにくい
時給案件のほとんどが月の稼働時間のノルマがあります。
最低月30時間以上のところが多いです。私は2つとも月30~40時間でした。
月50~60時間とか1日4時間・週4日以上という1ヶ月の1/3以上稼働しなければならない案件も少なくありません。
稼働時間が多くても時間が自由だったらまだよいのですが、時給案件のクライアントはほぼ100%の割合で企業です。
クライアントとリアルタイムにやり取りするために、企業の営業時間に合わせた稼働を希望されるケースが多いです。
私は2つとも稼働時間は自由とされていましたが、作業内容により朝9:00~19:00のどこかの時間帯に稼働してほしいと指定されることも結構ありました。
時給案件を2つ掛け持ちしていた時期は他から楽しそうな仕事の依頼があっても、時間の折り合いがつかないので断らなければならないこともあってかなり残念でした。
ライター、編集以外の業務も発生する
2つとも契約書には「ライター・編集業務」と書かれていましたが、それに付随する作業と判断してなのか契約書にない作業を依頼されることも多いです。
ライター・編集業務と並行したデータ入力やアフィリエイトのリサーチなどもやることもありました。
特にデータ入力はかなりの工数をとられたので「何のスキルにもならない仕事をこのまま続けてもいいのかなあ?」と疑問に思うこともしばしば。
しかし、この案件は時給1600円と在宅系の時給案件では割と条件がいいほうです。
ひょっとしてクラウドソーシング系だったら破格の待遇なのかもしれません。
スキルにはならないけど、音楽を聞きながら好きな時間に作業ができて1時間1600円もらえるラクでおいしい仕事であることに変わりありません。
そのため、クライアント側から契約を解除されるまで続けていました。
この仕事は今年の2月で契約を解除しています。
理由は月60時間以上稼働するよう要請されたからです。
私はフリーランスは収入のリスク分散が必要と考えています。
1日8時間、週5日働いた場合、月60時間以上稼働すると1ヶ月で1/3近く1つのクライアントの業務に専念しなければなりません。
私は同時進行で常時4~5つ、それに加えてサグーワークスをやりたいので自分の稼働条件に合わないなと思って契約を解除しました。
作業に慣れると時給が割に合わない
作業に慣れてくると執筆スピードも上がるので、時給が割に合わなくなります。
もう1つの案件は直接契約でテストライティングでは1本1万円で本採用で時給1500円で業務委託契約を結びました。
この案件はWordPress入稿であまりプラグインやショートコートが使えないテンプレートだったので、目次(toc)や表をhtmlで直打ちしなければならない状況でした。
私は文字数3500~4000、画像選定、htmlで表作成まで含めて7~8時間ぐらいかかります。
8時間もかかる場合は、1500円 × 8時間 = 12000円と作業した分、お金がもらえるので記事単価1万円より2000円分お得です。
しかし、表なしでリサーチのそこまで必要の無いテーマで3000字ぐらいだとWordPress投稿でも校正込みで4時間程度で終わります。
その場合、1500円 × 4時間 = 6000円となるので、記事単価1万円よりも4000円損することとなります。
むしろ、慣れてきたら作業スピートも上がるので、記事単価でもらったほうが時給換算したときにお得になるケースも少なくありません。
作業ノルマがある
時給を保証する分、作業時間のノルマを設けられます。
特に1600円の案件は作業効率を重視する案件で、構成案作成が1本15~20分と作業時間が決められていました。
もちろん、テーマによるので必ずしもすべて20分で構成案作成が完成するわけではありません。
1本10分で終わるものもあれば、30分以上かかるものもあります。
慣れればコツがつかめますがいい加減な構成案を作るわけにはいかないので、知見のないテーマは30分はかかります。
私は作業時間のノルマが結構プレッシャーでした。
でも一番イヤだったことは、効率を重視してSEOやCVをしっかり考える余裕がなくてそのへんが適当になってしまうことでした。
もちろん、時間をかければいいというものでもありません。
競争率が高い
クラウドワークスのビズアシスタントに限った話ですが、時給案件は競争率がとても高いです。
1人採用予定のところに50人ぐらい応募がくることが普通にあります。
また、応募してから採用までの返事がくるのに結構時間がかかります。3週間ぐらいかかるケースも珍しくありません。
まとめ
時給案件は「最低単価が保証される」「クライアントとの距離が近くなる」というメリットがある一方で、デメリットもかなりあります。
時給案件を2つ受注して私はデメリットの方が多いなあと思ったので1件は契約解除、もう1件は時給から記事単価15000円(※)に契約形態を変更して働いています。
※ライター編集業務以外は別途料金発生
少なくともライター案件では今後時給で受けるつもりはありません。
ディレクター案件は時給で受けるかもしれないです。そこはクライアントと相談して決めたいです。
私はデメリットに思っても、「稼働時間が多くてもよいので1つのクライアントと深く付き合いたい」「最低単価が保証される仕事がしたい」という人もいるでしょう。
個人的には時給案件を探すならママワークスが一番おすすめです。
クラウドソーシングとちがってシステム手数料がないため、作業した分のお金が100%と自分のところに入ってくるからです。
また、クラウドソーシングとちがって知名度が低いので競争率も低そうです。
時給案件に興味がある方はママワークスの案件に応募(提案)してみるといいかもしれません。