確定申告のやり方がわからない…フリーランス1年目向けに手順を解説

確定申告 やり方 わからない

こんばんは、Webライターの日野珠希(@tamakihino0707)です。

2018年もあとちょっとで終わりますね。また確定申告の時期が近づいてきました。

今年の2月に確定申告をはじめて経験しましたが、簿記や会計の知識がないので確定申告の用語の意味を理解するところからのスタートでやり方がちっともわかりませんでした。

確定申告の手続きに入る前の準備に予想以上に時間がとられたため、「年末から少しずつ準備しておけばよかった……」と激しく後悔したものです。

今日から数回に分けて、フリーランスや在宅ワーク1年目の確定申告のやり方がわからない人向けに「経費」「仕訳帳登録」など確定申告に必要な準備や作業について更新していきます。

1回目の今日は、確定申告の基本的なこと「何のための手続き」「いつ」「どこに」「何を提出するか」「基本的な流れ」など一連の手順を解説します。

確定申告とは?税金に関する手続きのこと

確定申告 やり方 わからない
確定申告とは、1/1~12/31までの1年間稼いだ所得にかかる税金を計算して、その計算結果を税務署に申告する手続きのことです。

計算結果から未納分の税金が出てきた場合は、確定申告と一緒に未納分の税金も税務署に納付しなければなりません。

税務署に申告した内容をもとに、翌年の社会保険料、住民税、個人事業税、消費税(※)が決まります。

個人事業税とは
個人事業主が都道府県に納める税金のこと。毎年8月と11月の年2回納付します。以下、両方の条件に当てはまる個人事業主のみ支払う税金です。

  1. 国が指定した70業種で開業届を出した個人事業主
  2. 1の職種で、1年間の所得が290万円以上ある個人事業主
消費税とは
普段の買い物で、商品・サービスを買ったときの購入価格にかかる8%の税金。前々年度(2年前)の売上が1000万円以上のフリーランス、個人事業主は普段の買い物とは別に消費税を納めなければなりません。

ちなみに会社員(給与所得者)の給料は課税対象外取引なので、年収1000万円以上稼いでも普段の買い物以外で消費税を納める必要はありません。

確定申告が必要な在宅ワーカーやフリーランス

1年間の所得が38万円以上ある在宅ワーカーやフリーランスは確定申告が必要です。

所得と収入をよく勘違いする人がいますが、所得とは売上から経費を差し引いた金額のことです。

たとえば、私が1本30000円の取材案件を受けたとします。取材をするにあたり「現地までの往復電車代1000円」「取材前の資料用の書籍1500円」にお金を使いました。

その場合、売上、経費、所得は次のようになります。

  • 売上:原稿料30000円
  • 経費:往復電車代1000円 + 書籍代1500円 = 2500円
  • 所得:原稿料30000円 – 経費2500円 = 27500円

もっと厳密にいうと所得から各種控除(※)を引いた課税所得で翌年の税金が決まります。

雇用形態に関係なく基礎控除は、誰にでも38万円分適用されます。所得38万円から基礎控除38万円を引くと1年分の所得は0円です。

そのため、売上から経費を引いた所得の1年分の合計が、38万円以下の人は確定申告をする必要がありません。

控除とは?
控除という言葉自体は「差し引きすること」を意味します。税金の手続きでは「控除」という言葉が頻繁に出てきますが、わかりやすくたとえると税金の割引みたいなものと考えてください。

確定申告をやる時期

確定申告をやる時期は、例年2/16~3/15。2/16や3/15が土日祝日だった場合は、税務署が休みの関係で日にちが多少前後します。

ちなみに2019年の確定申告は2/18(月)~3/15(金)です。

所得38万円以上の在宅ワーカー、フリーランスが期日までに確定申告をしなかったら、以下のペナルティが発生する場合があります。該当する人は必ず期日までに確定申告するようにしましょう。

無申告加算税
申告期限(3/15)までに確定申告書を提出しなかった場合に発生する罰則的な税金。期日までに申告できない正当な理由があるなど一部の例外を除いて、確定した税額の5~20%のお金を支払わなければなりません。

延滞税
申告期限までに税金を納付しなかったときの発生する罰則的な税金。延滞税にかかる税率は申告する年により異なります。平成30年(2018/1/1~12/31)申告分の税金納付が遅れた場合、申告期限から数えて2ヶ月以内に税金を納めた場合は年率2.6%、2ヶ月以上過ぎたときは年率8.9%が未納分の税金に加算されます。

確定申告の基本的な流れ

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STEP1:青色申告と白色申告のどちらで確定申告するか決定

確定申告のやり方は、白色申告と青色申告の2種類あります。

それぞれの申告方法の違いは以下のようになっています。特別な事情がなければ、色々と節税できる青色申告で確定申告することをおすすめします。

白色申告

  • 単式簿記で帳簿付けができるので、家計簿と似た感覚で記帳できてラク
  • 所得税の控除や経費で認められる範囲が狭いので、節税があまりできない
  • 申告する際に特別な手続きは不要。税務署に事前連絡無しで誰でも申告可能

青色申告

  • 複式簿記と呼ばれる複雑な方法で帳簿付けをするため、簿記や会計の知識のない人は慣れるまで少し大変
  • 最大65万円の所得税控除と経費で認められる範囲が広いので、節税可能
  • 申告する所得区分は「事業税」(*)「不動産税」「山林所得」のみ
  • 青色申告するには開業してから2ヶ月以内、もしくは青色申告をしたい年の3/15までに税務署に「所得税の青色申告申請書」の提出が必要

*青色申告したい在宅ワーカー、フリーランスは1年間で稼いだ所得を「事業税」で申告します。

STEP2:会計ソフトの選択

1年間の売上や経費を記帳する会計ソフトを選択します。

在宅ワーカーやフリーランスの人たちに人気の会計ソフトは次の3つ。

私は2017年4月の時点で「有料プランの月額料金が一番安くてお得!」という理由で、ずっとマネーフォワード クラウド確定申告を使っています。クラウドワークスや銀行口座と連携できて帳簿付けが便利です。

今思うとサポート内容が充実しているやよいや、スマホアプリからも入力できるfreeeでもよかったかも?とほんの少し後悔…。

時間があれば3つの無料体験版をぞれぞれ試してみて、使い勝手がよい会計ソフトを選ぶことをおすすめします。

3つともインターネット上で操作するソフトなので、IDとパスワードを入力すればどのパソコンからでも作業できます。パソコンを交換しても再度初期設定する必要などありません。

最大のメリットは、仕訳帳に登録したデータをもとにボタン1つで確定申告で税務署に提出する「確定申告書B」と「決算書(収支内訳書)」の必須項目がほぼ自動反映されるところ。

簿記や会計の知識がない人にとって「確定申告書B」と「決算書」は、何を記入すればよいかわかりません。少なくとも私は税務署の手引きを読んでもサッパリでした。

しかし、会計ソフトを使えばこれらの書類を作成する手間を大幅に短縮できます。使い方は、それぞれの無料体験版から早速試してみてくださいね。

会計ソフトの無料体験版URL

STEP3:会計ソフトに1年分の売上と経費を入力

会計ソフトに、1年間の売上や経費を1件1件入力します。

このときに売上と経費の金額がわかる書類を別途保管しておきます。

  • 売上がわかる書類:支払調書、報酬の振込明細、銀行の口座明細、クラウドソーシングの報酬一覧など
  • 経費:領収書、レシート、納品書、銀行やクレジットカードの口座明細など

上記書類は、提出した決算書と確定申告書Bの申告内容について税務署から虚偽がないか質問を受けたときに証明するための資料。確定申告の際に税務署に提出する必要はありません。

ただし、上記書類も含めて会計ソフトで作成した帳簿、決算書など確定申告に関する書類は、7年間保存する義務(※)があります。

確定申告の書類の保存期間と保存方法
厳密にいうと、注文書や納品書など優先度の低い書類の保存期間は5年間。しかし、書類別に分けるとかえって手間がかかって混乱します。年度ごとに一括して7年間保存することをおすすめします。

ちなみに私は電子データで保存できる書類が多いので、パソコンに「帳簿関連控え」というフォルダを作って、勘定項目別-年度別にフォルダを作ってその中に保存しています。
確定申告 やり方 わからない
レシートや領収書などいちいち電子化にするのが面倒な書類は、1冊ノートを用意してそこにセロテープで貼り付けて保存しています。

STEP4:会計ソフトから決算書と確定申告書Bを印刷

1年分の売上と経費を入力後、会計ソフトから決算書と確定申告書Bを印刷します。

会計ソフトにより、会員登録した内容とは別に氏名、住所など基本情報、還元される税金を受け取る銀行口座などの入力が必要な場合もあります。

また、e-Taxと呼ばれるインターネットでの確定申告に対応した会計ソフトもあります。この記事で紹介した3つの会計ソフトは、e-Taxに対応しています。

詳細は、会計ソフトのQ&Aやマニュアルを確認してみてください。

STEP5:決算書と確定申告書Bを税務署に提出

確定申告の書類の提出方法は3種類あります。

  1. e-Tax(※)でインターネット経由で提出
  2. 最寄りの税務署に郵送
  3. 最寄りの税務署に直接行く
e-Taxで提出するときの注意事項
電子証明書の取得、マイナンバーカード(ICカード)やカードリーダー入手、会計ソフトとの連動など事前準備が必要です。詳細は国税局のホームページや会計ソフトのマニュアルをご確認ください。

1と2の方法で書類を提出する場合は、確定申告書Bの3ページ目にある「確定申告書の添付書類台紙」に下記書類を貼り付けます。

  • マイナンバーがわかる書類のコピー:マイナンバー通知カードのコピーや住民票の写しなど
  • 身元確認書類:マイナンバーの持ち主であることがわかる書類のコピー(運転免許証、パスポートなど)
  • 控除関係書類:生命保険料、小規模共済、社会保険料などの控除関係書類の原本

3の直接税務署に行く場合は、マイナンバー通知カードと身元確認書類は確定申告書の添付書類台紙に貼り付けなくても、税務署職員にそのまま提示すれば問題ありません。

私は今年は2年目なので郵送しますが、初年度は本やインターネットで見てもどう処理していいのかわからないことがたくさんありました。特にクラウドワークスの売上を会計ソフトに入力する方法がわからなくて困った記憶があります。

はじめて確定申告を行う人は、可能であれば書類提出前に電話や直接税務署に行ったりして税務署職員に相談しながら確定申告の書類を作成することをおすすめします。

まとめ

在宅ワーク、フリーランス1年目の人向けに「確定申告とは何のための手続きか」「いつ行うものか」「確定申告が必要な人」「確定申告の基本的な流れ」を解説しました。

簿記や会計の知識がないと確定申告の手続きの流れや、会計処理の仕方、意味がわからない会計用語など様々な面でハマります。

私はそもそも会計用語がわからなかったので、税務署のHPや本に書かれていることを理解するのにかなり時間がかかりました。

経理の経験や簿記の資格を持っていない在宅ワーカーやフリーランス1年目は、今から確定申告の準備をすることをおすすめします。

次回の更新では、「経費にできるもの」「経費にできないもの」について解説します。