年収0円でも提出できる!開業届のメリット・デメリット

開業届 メリット デメリット

こんばんは、Webライターの日野珠希(@tamakihino0707)です。

フリーランスや在宅ワーク、副業について調べていると「開業届」という言葉を目にすることはないですか?

私が開業届のことを知ったのは、「会社員からフリーランスの際の手続きって何か必要なの?」と疑問に思ってググったことがきっかけです。

ググってみても「イマイチ何のための書類なのかよくわからん。でもフリーランスの人は提出している人が多そう。出してしまえ!」と深く考えずに開業届を提出しちゃいました(^^)

よくわからないまま開業届を提出してから1年半経ちましたが、結果として開業届を出してよかったと思っています。

今日は、開業届を提出するメリット、デメリットをまとめてみました。フリーランスになる予定の人は参考にしてみてくださいね。

開業届とは?どこに提出する書類?

開業届とは、会社を辞めて自分で事業を始めるときに税務署に提出する書類のこと。

正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」といい、個人事業主(フリーランス)を廃業して会社に就職するときも同じ用紙を使って税務署に提出します。

開業届 メリット デメリット

私は何の予備知識もなく提出しましたが、原則事業を始めた日から1ヶ月以内に最寄りの税務署に提出するものです。提出する際の手数料はかかりません。

「稼ぎがお小遣い程度のフリーランスや主婦は開業届けが出せない」とよく誤解されていますが、別に報酬が0円でも開業届を提出することはできます。ただし、提出しなかったからといって特にペナルティや罰則はありません。「今月は稼ぎが少なくて家計がピンチ!」のときにパートやバイトと掛け持ちするのもOKです。

「それじゃあ、一体何のために提出するものなの?」と疑問に思ったので税務署に質問してみたところ、言葉を濁しながら次のような回答をいただきました。

「職業区分により事業税の税率が変わるから、申告した職業通りの税率で事業税、所得税、消費税など税金を払ってもらうためのもの」とのこと。

開業届のメリットは青色申告ができること

開業届を提出する一番のメリットは、青色申告の特典が受けられること。

ちなみに青色申告をするには、開業してから2ヶ月以内に税務署に「所得税の青色申告承認申請書」を提出する必要があります。なるべく開業届と一緒に提出することをおすすめします。

青色申告の特典は色々ありますが、「これってお得かも!」と思った部分のも紹介しますので参考にしてみてくださいね。

※青色申告の特典は小規模共済などありますが、長くなるのでまた別の機会に説明します(^^)

税金や健康保険料が安くなる

開業届 メリット デメリット

青色申告で確定申告をすると「青色申告特別控除」で税金や健康保険料が安くなります。

青色申告の控除額は「10万円控除」と「65万円控除」の2種類あり、65万円控除だと大幅な節税になります。

月収20万円だった場合、1年間でどれだけ所得税、住民税、健康保険料がかかるか「白色申告」「青色申告10万円控除」「青色申告65万円控除」でそれぞれ比べてみました。

  白色申告 青色申告10万円控除 青色申告65万円控除
所得税 65,000円 60,000円 32,500円
住民税 140,000円 130,000円 75,000円
国民健康保険料 163,650円 154,950円 107,100円

青色申告65万円控除にすると、白色申告と比べて年間で154,050円分、青色申告10万円控除と比較して130,350円も節税できます。

電気代や家賃を経費にできる範囲が広い

青色申告では、電気代や家賃などプライベート利用とごっちゃになる家事関連費を「仕事で使った」と明確にできる部分は経費にできます。

私の場合、以下を家事関連費として帳簿に経費としてつけています。

  • 家賃の30%
  • 電気代30%
  • インターネット代の70%

白色申告だと「仕事で使った」部分が50%以上でないと経費にすることはできません。そのため、私が白色申告した場合、経費として認められるのはインターネット代のみ。家賃や電気代の業務利用は30%だけなので経費にすることはできません。

無料で帳簿の記帳指導が受けられる

青色申告をすると最寄りの税務署から「帳簿の記帳指導の案内」のお知らせが届きます。

記帳指導とは、開業したばかりの個人事業主(フリーランス)に帳簿の付け方や経費にできる範囲など無料で教えてくれる講習会のことです。

簿記や会計の知識がない人が、自分で色々調べて帳簿付けすると非常に時間がかかります。おかげで去年はとても苦労しました。そのため、なるくべ時間を作って講習会に参加することをおすすめします。なんたって無料ですから(^^)

開業届にはこんなデメリットも……

開業届 メリット デメリット

開業届を出すと青色申告の様々な特典が受けられるといったメリットがある反面、デメリットもあります。

所得38万以下でも扶養から外れる可能性がある

フリーランスの場合、所得が38万以下であれば夫の扶養に入ることができます。

しかし、開業届を出すと稼ぎがなくても個人事業主扱いになるので、夫の会社の社会保険により「個人事業主は扶養と扱いしない」ところも少なくありません。

稼ぎが少ない最初のうちは「夫の会社の扶養に入りたい!」という人は、開業届を出す前に旦那さんの会社の総務や加入している社会保険に確認してみてくださいね。

失業保険が受けられない

個人事業主になると仕事がなくて報酬が0円でも、「事業をしている」状態なので失業保険を受け取ることはできません。

元会社員、派遣やパートでも雇用保険に入っていて失業保険を受け取りたい人は注意しましょう。

まとめ

開業届は、原則フリーランスが事業を始めてから1ヶ月以内に税務署に提出なければならない書類ですが、提出しなくても特に問題はありません。

しかし、開業届を提出すると青色申告の特典が受けられるので税金や社会保険料などを節税できます。その一方で、「主婦は扶養に入れない」「失業保険が受け取れない」といったデメリットも……。

私は何も考えずに開業届として結果としてメリットとなることが多かったのですが、デメリットもあるので提出前に開業届のメリット、デメリットをしっかりチェックしてくださいね。